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VANLIFE2021.09.20 (Mon)

VANLIFE(バンライフ)のはじまり/ヴァナゴンとの出会い

vanagonを探している時に、ヴィンテージワーゲンバスの情報交換サイトTheSamba.comでカリフォルニアに住む、白のウェスティーフルキャンパーに乗る、大学生の息子さんを持つ、優しいおじさんに出会った。

「このvanagonをもう使わないから大事に乗ってくれる人に譲るよ。」
かれこれ1年ほど探していた僕は、興奮を抑えきれなかった。予算オーバーであったが、状態も良さそうなので、即購入を決意した。

欲を言えば、白のウェスティーマルチバンが欲しかったのだが、そんなこと言っていたら、生きているうちには乗れないだろう。

やりとりをしている中で、「オイル漏れみたいなのがあるから、エンジンをリビルトした整備工場に治させるので、来週いっぱいまで待ってくれ。」と連絡があった。
彼は相棒をメンテナンスしてから、送り出す優しいおじさんだ。

そして、翌週以下のメールが届いた。

メール原文:Good morning. I’ve decided to keep the VW until the end of summer when my son leaves for college. Sorry for the inconvenience.

(息子が大学に行く夏の終わりまで、VWを維持することにしました。てへ)

カリフォルニアのおじさんのメールからは「手放す言うてたけど、修理したら乗りたくなってん。」という気持ちを感じた。
やっと手に入ると喜んでいた身としては、非常に残念であった。
しかし、それほどこの車は人を魅了する力があるのだろうと再認識。

現にカルト的な人気がある。
その車、正式名はTRANSPORTER(トランスポーター)。
ヴァナゴンは「VAN(ヴァン)」と「WAGON(ワゴン)」を合わせた造語で愛称。
レトロな雰囲気や収納力が魅力的だ。

そして、何と言っても、この車を相棒にした時に待っている体験がこの車の最大の魅力だと思う。
「どこに行こうか?」「何して遊ぼうか?」を実現してくれる。

さて、相棒探しが振り出しに戻るかと思いきや、いい知らせも舞い込んで来た。

いいニュースと悪いニュースがあるんだけど、どっちから聞きたい?
今はその二択で、悪いニュースから聞いたそんな状況だ。

そしていいニュース。
「白ウェスティーフルキャンパー(ボディーカラー白のポップアップテント、キッチン付き)が入庫するよ!」
信頼する日本のヴァナゴンショップの代表さんからだった。

そのショップには何度も訪れていた。
ボルドーレッド、ブルーメタリック、グレーメタリックなど、魅力的な色のヴァナゴンが入庫する度に。
中には、シンクロ/カントリーホーム(4WDでテントの形違い)のような、二度と見れないような貴重なものにまで出会った。
しかし、どれも魅力的であったが、購入には至らなかった。
その行動から明確に出来たのは、白色がどうしても欲しいということ。自分の目で見て、肌で感じて明らかになったのだ。

さて、連絡を受けた僕は興奮を抑えきれないまま、アポを取り、現車を確認しにいった。

そこには、今の新車のようなピカピカのパールの白でなく、色あせた白のボディーがとまっていた。

それが僕には最高に感じた。
「買います!」
値段を見ないで買うとはこのことだ。

そして奇跡は続く。
何気に聞いた「何年式ですか?」の答えに驚いた。
なんと僕と同い年だ。
素直に嬉しい。

人との出会いもそうだが、車との出会いは奇跡だ。
生きている間に、あと何度このような出会いがあるか。
限られているだろう。
大事にしたい。

「乗りたい車には乗る。」
それは「好きなことをやる。」
という僕の生き方を体現すると同じ。

こうしてヴァナゴンを手にしてはじまったのがVANLIFEである。

「何でそんな車に乗ってるの?」
「何でそんな生活してるの?」

何度もされている質問だ。
もちろんそれにしっかり答えるよ。

でも、それを聞く必要があるなら、とうてい理解できないことだとも思っている。

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